落合陽一と彼の率いるデジタルネイチャーグループおよびピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、波動・物性・知能の関係性を計算機科学の応用によって探求し、人間知性と機械知能の間にフィードバックループを構築しようとしています。このスペシャルセッションではその一連の探求を実際のデモでお伝えします。コンピュータサイエンスのリサーチの観点から見れば彼らは波動工学、メタマテリアルや生物素材、デジタルファブリケーションとディープラーニングを始めとする機械学習手法を探求することでデジタルネイチャー時代の生態系を描き出そうとしています。そういった一連のプロトタイピングの中で、彼らは服の新しいデザイン手法や自動運転の車椅子、義手や義足など人間とその環境の中にある知的機械との間にループを形成しています。

このようなプロトタイプで見られるものは、現代の標準化された社会形態、現代の大量生産形式、またはマスコミュニケーションスタイルとは異なる方向性です。彼らは、コンピュータによって育まれた多様性と、身体の拡張、生産プロセスの多様化、個人別のコミュニケーションのためのホログラフィック波工学によるオーディオビジュアルコミュニケーション、それらを機械知能を取り組むことによって、デジタル時代の世界観を定義します。彼らは、これらの新しい技術によってデジタル時代の生態系を把握しようとしています。これらは、芸術、科学技術を結びつける過程で常に彼らの心に留めており、それらの技術によって実際の社会問題を解決しようとしています。彼らがJapanese Techniumと呼ぶテクノロジーミームは、どこか日本風に見え、また独自の文化的見地もあります。

日時
10月29日(日)
開場時間 15:20 開演時間 15:30 終了時間 17:00
場所
1階 センターステージ
出演者
  • 落合陽一
    メディアアーティスト/筑波大学 学長補佐・助教/Pixie Dust Technologies.inc CEO
    1987生,30歳.メディアアーティスト.2015年東京大学学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の短縮終了),博士(学際情報学).日本学術振興会特別研究員DC1,米国Microsoft ResearchでのResearch Internなどを経て,2015年より筑波大学図書館情報メディア系助教 デジタルネイチャー研究室主宰.2015年,Pixie Dust Technologies.incを起業しCEOとして勤務.2017年より筑波大学学長補佐,大阪芸術大学客員教授,デジタルハリウッド大学客員教授を兼務.専門はCG,HCI,VR,視・聴・触覚提示法,デジタルファブリケーション,自動運転や身体制御.研究論文は分野の最難関国際会議であるACM SIGGRAPHやACM UIST,CHIなどに採択されている.