今年の創(つむぎ)賞は、ロングラン大ヒットを続け世界から注目されているアニメーション映画『この世界の片隅に』の片渕須直監督および、この映画を制作し世界各国に送り出したプロデューサーの真木太郎氏に贈られます。
また、匠賞は、狂言師として日本の伝統文化を広く海外に紹介するほか、お笑い、アイドル、コスプレ、また、プロジェクションマッピング、LED等、新しいコンテンツや技術とのコラボに次々と挑戦している野村万蔵氏(野村万蔵家九代目当主)に贈られます。
河口洋一郎氏をモデレータに、日本的なるものがどのように世界に受容され「世界的なるもの」に昇華していくのか、ご自身の体験から、真木プロデューサーと野村万蔵氏に語っていただきます。
- 日時
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10月28日(土)
開場時間14:00 開演時間14:15 終了時間 15:45 - 場所
- 1階 センターステージ
- 出演者
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- 真木太郎
株式会社ジェンコ 代表取締役
1955年、岐阜県出身。1977年に東北新社へ入社、洋画の買付や映画の製作・配給、アニメ作品の製作などに携わった。その後パイオニアLDCに入社し、いくつものアニメ製作に従事した経験から、1997年に業界では珍しい作品企画・プロデュース専門会社である株式会社ジェンコを設立。現・代表取締役。これまでに『機動警察パトレイバー the Movie』(1989)、『千年女優』(2002)、『のだめカンタービレ』(2007)『ソードアート・オンライン』(2012)、『この世界の片隅に』(2016)など、100本以上のアニメ作品の製作に携わってきた。プロデューサーに贈られる日本で唯一の賞である藤本賞を『この世界の片隅に』(第36回藤本賞・特別賞)で受賞。 - 野村万蔵
野村万蔵家九代目当主、能楽師和泉流狂言方
九世 野村万蔵(良介) 1965年 東京生まれ。
父は初世 野村 萬(まん)(七世万蔵 本名太良)、人間国宝・芸術院会員・日本芸能実演家団体協議会会長・能楽協会顧問)。
祖父は 故六世野村万蔵(人間国宝)。
2000年に万蔵家の分家である与左衛門家を150年振りに再興し二世野村与十郎を襲名。2005年1月、兄、五世野村万之丞急逝により、本家の名跡九世野村万蔵を襲名、野村万蔵家九代目当主となる。
幼少より祖父及び父から厳しい稽古を受け、4歳にて「靱猿」の子猿役で初舞台を踏む。以後、「奈須与市語」(1985)「三番叟」(1988)「釣狐」(1990)「金岡」(1994)「花子」(1996)と、狂言の大曲秘曲を数多く演じる。
万蔵家一門の組織、萬狂言(よろずきょうげん)を率い、国内外で公演する。父 萬ゆずりの品位ある芸風は、現代では貴重な存在。 古典以外にも、復曲新作の能や狂言、さらには現代劇などにも出演し、狂言以外の俳優としても高い評価を得ている。
狂言の普及に勤め、お笑い芸人の南原清隆と「現代狂言」を立ち上げ10年間継続し、現在は「古今狂言会」を催している。狂言を学びたいタレントや芸人に指導し、彼らをナビゲーターとして登場させた「ファミリー狂言会」や、セインカミュが解説する外国人(英語)のための狂言会「YOKOSO KYOGEN」を立ち上げ、若者や外国人にも楽しんでもらえる狂言の紹介を行っている。
また、狂言界の次世代の育成にも力をそそき、流派や家の垣根を超えた中堅若手の狂言師が集結する「立合狂言会」を2015年に発足させた。
また、特定非営利活動法人ACT.JT(理事長野村萬)の理事として、失われた芸能「田楽」を再生した「大田楽」に演出出演で参加、地域活性化や社会教育、海外との文化交流を積極的に行っている。
異分野とのコラボレーションとしては「ももいろクローバーZ桃神祭」に大田楽田主役で2年続けて出演。ももクロとコラボする。またTOKYO ART CITY BY NAKEDにおいてSAMURIZE from EXILE TRIBEとLEDが輝く装束でダンスのコラボをして話題を集める。 - 河口洋一郎
東京大学大学院 教授/アーティスト
種子島生まれ。1976年九州芸術工科大学(現九州大学)卒。1978年東京教育大学(現筑波大学)大学院修了。筑波大学助教授を経て,1998年より東京大学大学院工学系研究科・人工物工学研究センター教授。2000年より現職。独自の「グロースモデル」による世界的CGアーティストとして活躍中。8K超高精細CGによる全天周プラネタリウム映像や大型モニュメント、伝統工芸の未来化、ロボティックな立体造形の創出などさらなる進 化を続けている。文化庁メディア芸術祭初代総合審査委員長。ヴェネツィア・ビエンナーレ’95日本館代表作家。2010年米国ACM SIGGRAPH国際大会にて栄誉あるディスティングイッシュト・アーティスト・アワード受賞。2013年芸術選奨文部科学大臣賞。および、栄えある紫綬褒章を受章。
- 真木太郎