1993年早稲田大学人間科学部卒業、1998年同大学院人間科学研究科博士後期課程修了後、早稲田大学国際情報通信研究センター専任講師などを経て2008年より現職、現在に至る。なお、2008年度および2016年度に、フィンランド・ヘルシンキ大学行動科学研究所に訪問教授として赴任。
人間工学を専門として、立体視映像(3D)やバーチャルリアリティ(VR)、超高精細映像(UHD)など、ヒトと先進映像ステムのインタラクションに関する研究に従事。生体計測を中心とした評価研究に加え、 その知見や手法を活用したコンテンツ制作やシステム設計などにも取り組んでいる。
スーパーバイザなどの立場で制作に参加した3D映画に、「Moomins and the Comet Chase(フィンランド、2010年公開)」、「映画 怪物くん(日本、2011年公開)」、「STAND BY ME ドラえもん(日本、2014年公開)」 ほか。
主な著書・訳書に 「バーチャルリアリティ映画制作(カットシステム、2018年)」、「3D立体映像表現の基礎(オーム社、2010年)」など。
社会活動として、International Ergonomics Association(IEA:国際人間工学連合)Executive Committee、Advanced Imaging Society(AIS:先進映像協会)Japan Committee Chair など。
石 津 智 大 (いしづ ともひろ)氏
関西大学 文学部 心理学専修 准教授 博士(心理学)
2003年早稲田大学第一文学部心理学専修卒業、 2006年同大学院文学研究科心理学専攻修了、 2009年慶應義塾大学社会学研究科心理学専攻博士課程単位取得退学、同年9月博士号受領。2009年からロンドン大学ユニバーシティカレッジリサーチフェロー、日本学術振興会特別研究員、日本学術振興会海外特別研究員、ウィーン大学客員講師を経て、2018年よりロンドン大学ユニバ―シティカレッジ生命科学部細胞発生生物学科・シニアリサーチフェロー。2020年より現職。京都大学オープンイノベーション機構にて産学連携にも従事。
専門は神経美学・芸術認知科学。実験心理学と認知神経科学手法を利用して、感性の心理学的プロセスと脳内機構の研究のほか、芸術技法の知覚、神経疾患と創造性、感性科学の臨床応用などを研究している。
著書に、神経美学を総括的に論じた国内初の著書 「神経美学 美と芸術の脳科学(共立出版、2019年)」 など。
主な論文に、Varieties of perceptual instability and their neural correlates (2014, NeuroImage), the brain’s specialized systems for aesthetic and perceptual judgment (2013, European Journal of Neuroscience), the experience of beauty derived from sorrow (2017, Human Brain Mapping)など。
社会活動として、Dana Foundation(ダナ財団)、International Association of Empirical Aesthetics (IAEA:国際経験美学会)