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現実と想像のインタラクション 

  • 現実と想像のインタラクション

    大昔から現実と想像のインタラクションによって人間はさまざまなものを生み出してきた。作家は現実にインスピレーションを得て新しい想像を創り出し、研究者は想像を膨らませて新しい現実を生み出してきた。たとえばロボットもまず作家が想像し、研究者が現実のものにした。そのロボットに刺激を受けた作家が新しいロボットの在り方を想像している。デジタルコンテンツの存在によって現実と想像のインタラクションがさらに密になり、現実と現実、想像と想像のインタラクションとの違いが薄れつつある(鉄腕アトムと人間型ロボットの関係が現実と想像、ホンダの人間型ロボットとソニーの人間型ロボットの関係が現実と現実、手塚治虫の鉄腕アトムと浦沢直樹の鉄腕アトムの関係が想像と想像、のそれぞれ例である)。この対談ではこのような状況が新たに何を生み出すのかを考えてみたい。