物体が空中に留まり、動き、群体で形を成すことは非常に神秘的です.自由な素材でできたものを3次元空間上の自由な位置に浮遊させ、移動させる方法はこれまで存在しませんでしたが、我々のチームは音響浮揚技術を拡張することにより、2013年に世界で初めてそれを可能にしました。この装置はフェーズドアレイとよばれる特殊な超音波スピーカーを対向させて配置するデザインにより、任意の場所でものを浮かせ、3次元空間上の好きな位置に移動させ、さらにそれによるグラフィクスを形成することができます。これにより、空中にスクリーンとして物体を保持すること、その物体を高速で動かして絵を描くことや、デジタルファブリケーションされた物体を空中で動かすことなどができます。これにより、今まで物理世界に対して静的であったデジタルデザインを動的に拡張させるフレームワークとして、表現技術の更なる発展に寄与することが出来ると考えます。
動画はこちら