D311 Autofocals (「自動焦点メガネ」）：視点に焦点を合わせる老眼用メガネ

デジタルコンテンツ協会とACM SIGGRAPHは、2014年に協力覚書を改定し、DCEXPO Innovative Technologies と SIGGRAPH Emerging Technologies の連携を開始しました。
SIGGRAPH 及び DCEXPO会場で双方が優秀技術展示を1点ずつ選定し、次回開催時に優先的に展示する交流を実施しています。
SIGGRAPH 2018において DCEXPO Special Prizeに選定された技術をDCEXPO 2018に展示し、11月15日にDCEXPO展示会場内ステージにて表彰致します。

技術内容

世界の人口の約20%が老眼（水晶体の硬化よる調節機能の喪失）で悩んでいる。従来の老眼矯正法は、固定焦点のレンズを用い、着用者が、もともと、（中距離から遠距離までの）よく見えていた範囲での視力とその遠近感を犠牲にするという欠点があり、自然な焦点の調節を提供していなかった。このメガネで、我々は新しい老眼矯正法を作り上げ「Autofocals (自動焦点メガネ)」と名付けた。それは、「アイ・トラッカー（視線追跡装置）のデータ」と「デプス（深度）センサーのデータ」を組み合わせる事により、焦点調節可能レンズを自動的に作動させ、人間の自然な調節機能を外部で真似たものである。着用者たちはこの自動焦点調節メガネが、現在、自分たちが使用中の視力矯正装置より優れているとの報告をしている。