今年の創(つむぎ)賞は、作曲家・編曲家・音楽プロデューサーとしてグローバルに活躍し、日本アカデミー賞優秀音楽賞など多数受賞、2019年には、天皇陛下御即位三十年記念式典にて天皇皇后両陛下による著作歌曲「歌声の響」の編曲とピアノも担当された千住明氏に贈られます。 また、匠賞は、脳科学者、医学博士、認知科学者として脳や心理学をテーマに研究・執筆活動を積極的に行い、2019年6月には対談本『女に生まれてモヤってる!』を上梓、科学の視点から人間社会で起こり得る現象及び人物を鋭く読み解く語り口に定評がある中野信子氏に贈られます。 現在、東京・南青山の岡本太郎記念館にて企画展「5億年後の生命体 河口洋一郎:BEYOND AI」を開催中の、アーティストであり東京大学名誉教授 河口洋一郎氏をモデレータに、アートとサイエンスが生み出す新しい宇宙をテーマに縦横無尽に繰り広げられる、未知のトークにご期待ください。

タイトル
TC-132ASIAGRAPH2019 創賞・匠賞授賞式・トークセッション「アートとサイエンスが創出する新たなコスモス」
日時
11月13日(水)
会場
国際会議場 201会議室
時刻
12:30 - 13:50
事前登録
登録はDCEXPOと同時開催 InterBEE主催のJESAサイト からお願い致します。
出演者
  • 千住 明 氏
    作曲家
    1960年10月21日東京生まれ。幼稚舎より慶応義塾で学び、慶応義塾大学工学部中退、東京藝術大学作曲科卒業。同大学院を首席で修了。修了作品「EDEN」(1989)は史上8人目の東京藝術大学買上となり、同大学美術館に永久保存されている。
    藝大在学中からその活動は、ポップスから純音楽まで多岐にわたり、作曲家・編曲家・音楽プロデューサーとしてグローバルに活躍。'97年第20回、'99年第22回、'04年第27回日本アカデミー賞優秀音楽賞等受賞歴多数。東京藝術大学を中心とした音楽と美術の制作グループ「Senju Lab」主宰。東京藝術大特任教授、東京音楽大学特別招聘教授。
    テレビ等メディアへの出演も多く、NHK「日曜美術館」のキャスターもつとめた。
    2019年には、天皇陛下御即位三十年記念式典にて天皇皇后両陛下による著作歌曲「歌声の響」の編曲とピアノを担当。三浦大知、千住真理子と共に記念演奏を披露。
    代表作にテレビドラマ「砂の器」劇中テーマ曲のピアノ協奏曲「宿命」(2004)、ヴァイオリンとストリングスオーケストラの為の「四季」(2004)、「日本交響詩」(2005)、オペラ「隅田川」(台本:松本隆)(2007)、オペラ「万葉集」(台本:黛まどか)(2009、2011)、オペラ「滝の白糸」(台本:黛まどか)(2014)、「カレンダー組曲」(2015)等。2018年上海文化広場に於いて中国語ミュージカル「白夜行」の初演が大盛況のもと行われ、2019年春から世界ツアーがスタート。
    映像音楽としては、映画「226」「わが心の銀河鉄道」「愛を乞うひと」「黄泉がえり」「追憶」、ドラマ「高校教師」「家なき子」「世紀末の詩」「ほんまもん」「砂の器」「風林火山」「流星ワゴン」、アニメ「機動戦士Vガンダム」「鋼の錬金術師 FA」「革命機ヴァルヴレイヴ」、NHKスペシャル「世紀を越えて」「至高のバイオリン ストラディヴァリウスの謎」「平成史 スクープドキュメント」、NHK「日本 映像の20世紀」「BS8K ルーブル 永遠の美」、TV「アイアンシェフ」、CM「アサヒスーパードライ」「東芝ライフスタイル」、ムービングロゴ「GAGA」、ウィーン美術史美術館&TBS公式テーマ曲「Glorious Museum」等、音楽を担当した作品は数多い。
  • 中野信子 氏
    脳科学者 / 医学博士 / 認知科学者 / 東日本国際大学教授

    1998年 東京大学工学部応用化学科卒業
    2008年 東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了
    2008年 フランス国立研究所ニューロスピンにて博士研究員として勤務
    2010年 帰国。研究・執筆を中心に活動
    2013年 東日本国際大学客員教授、横浜市立大学客員准教授に就任
    2015年 東日本国際大学教授に就任
    現在、脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行っている。
    科学の視点から人間社会で起こりうる現象及び人物を読み解く語り口に定評がある。

    近著に、
    ・「女に生まれてモヤってる!」小学館 共著
    ・「自己肯定感が高まる脳の使い方」セブン&アイ出版
    ・「キレる!」小学館新書

  • 河口 洋一郎 氏
    東京大学名誉教授 / アーティスト

    種子島生まれ。1992年より筑波大学芸術学系助教授。1998年より東京大学大学院工学系研究科教授。2000年より東京大学大学院情報学環教授。2018年より東京大学名誉教授。また霧島アートの森館長、DCAJ会長を務める。
    1975年からCGに着手し、自己組織化する「グロース・モデル」で独自のアート/サイエンスの世界を確立。世界的CGアーティストとして活躍中。2000年頃より「ジェモーション」による未来的な伝統芸能の舞台空間のパフォーミング・アーツ、進化生命体からの独創的な海宇宙型のロボティック造形や大型立体造形のモニュメントを制作する。1995年第100回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表作家に選ばれる。2010年ACM SIGGRAPHにてシーグラフ・アーティストアワード「ディスティングイッシュト・アーティスト・アワード」を世界で3人目に受賞。2013年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。同年、紫綬褒章受章。2017年MOCA台北(現代芸術館)個展、2018年CDAアンギャンレバンの美術館個展で大成功を博した。2018年フランスのPrix Bains Numériques にて栄誉ある
    Prix D’Honneur賞を受賞。さらに、ACM SIGGRAPH Academy(殿堂入り)に選ばれる。