映像表示面が液体の水であることから、ディスプレイの手前及びディスプレイ裏側の空間をユーザの身体が自由に行き来することができます。これによって、投影された映像を水面下から指で突き刺す動作で選択あるいは移動したり、映像を手で掴んで水の中に沈める仕草によって消去したり、さらに水面上から映像を両手で水ごとすくい取って移動させるなど、液体と身体を組み合わせた直感的なインターフェイスを実現しました。またゲームに応用することで、従来の「固体のディスプレイ」と「マウスやゲーム用コントローラ」の組み合わせでは困難だった「映像の世界に自分自身が入り込む感覚」を実現しています。
審査委員講評
ユーザーにとって安心感のある入浴剤で、水面をディスプレイにしたところが素晴らしい。入浴剤を使うことで、濁った水に手を入れ続けることに一切抵抗がなくなり、水の中から手を出し入れする操作や、ディスプレイ面の爆発など、水をディスプレイにしなければできないユーザーインターフェイスと、表現方法を可能にした点が評価できる。動画1はこちら
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