人工脳 SOINN は、現在世界的な課題となっているビッグデータ問題の解決に向けた、極めて有効なアプローチの一つです。
SOINN は、東工大長谷川修研究室で過去約10年にわたり研究を重ねてきた、完全に東工大発、日本発のオリジナル技術です。
SOINN は、技術的には、計算が軽く、ノイズ耐性を有し、事前にモデルの設定の必要の無い完全オンライン機械学習手法と言えます。
このため、インターネット上の情報といった、何がどの程度含まれているか全く分からないようなデータのオンライン解析に、極めて有効に活用することができます。
さらに SOINN は、データを抽出(マイニング)するだけではなく、抽出した情報からの、連想、推論、知識転移といった、高次レベルの知能情報処理も、SOINN だけを使い、極めて高速に実行できます。
展示では、SOINN の有効性をお示しするため、来場者の求めに応じ、SOINN がその場でインターネットを検索し、直ちに学習して認識などが出来るデモや、SOINN によりロボットを制御するデモなどを考えております。

審査委員講評

未知の知識に直面した時、インターネット上の画像や動画、音情報を自ら検索し、それを学習していくという自己増殖型ニューラルネットワークを持っており、日々更新、蓄積されていくビックデータの解析手法として様々な分野への応用が期待される。