T11 布地に印刷で作る伸縮性筋電センサー
新しい導電性インクを開発し、1回プリントするだけで微細なパターンを形成できる伸縮性導体を開発しました。この伸縮性導体は、元の長さの3倍以上伸張させても高い導電性を維持できます。また、この導電性インクを使って、通常の半導体プロセス技術では形成することが難しい繊維素材の上に伸縮性の配線や電極をプリントし、テキスタイル型の電子デバイスを作成できます。本技術の具体的応用として、着るだけで筋電が計測できるテキスタイル型の筋電センサーを作成しました。本技術によって、布地の上に簡単に生体情報センサーが作製できるようになり、スポーツ、ヘルスケア、医療におけるさまざまな応用が期待されます。
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【展示内容】
布地を基材として筋電センサーを作成しました。この筋電センサーを構成する配線と電極は、新たに開発した導電性インクを布地の裏表に各1回プリントし乾燥するだけで形成されます。このとき、布地にあらかじめ小さな穴を形成することで、2層間に電流を流すビア配線が形成されます。このように布地の表と裏に1回ずつプリントするだけで、筋電用の電極、配線、ビアのすべてを形成することができます。