技術内容
Luminescent Tentaclesは、イソギンチャクの触手をモチーフとして開発したスケーラブルなキネティックサーフェースシステムです。触手にあたる256個のアクチュエータは、かざした手の動きに合わせて、先端の光とともに柔らかく曲がります。それぞれのアクチュエータは3本のバイオメタル(形状記憶合金)によって駆動し、印加する電流の組み合わせによって6方向に曲がります。アクチュエータ毎に1個のマイコンを実装して分散処理することで、多数のアクチュエータを滑らかに制御することを可能にしています。マイコンの通信にデイジーチェーン接続可能なDMX512を採用することで、アクチュエータの増減を簡単に行うことができます。画像解析にKinectセンサーを利用し、制御プログラムに流体シミュレーションを応用することで、波紋のように触手の動きが伝搬する表現を実現しています。手の動きをトリガーとし、ソフトウェアシンセサイザーから発生する音によって音楽が奏でられます。Lumunescent Tentaclesでは、波間に漂うイソギンチャクの触手のような美しいキネティックアート表現を目指しており、応用分野としてはキネティックアート、アンビエントディスプレイ、アニマトロニクスが考えられます。動画はこちら