技術内容

“Qoncept 4D Tracker” は画像認識による計測技術です。特殊なセンサ等を用いず、画像認識のみで対象物の三次元位置をリアルタイムで計測ができ、すでに卓球やバレーボール、陸上の生放送等で活用されている技術です。
本技術の特徴は下記のとおりです。
1.測定対象に影響を与えない
 画像処理のみで行うため、選手や用具にビーコンデバイス等の測定機器をつける必要がありません。
2.処理速度が速い
 従来の機械学習ベースのトラッキングシステムと比較して高速に動作するため、生放送中の球速表示に使用できるほど、ごくわずかな
 ディ レイで計測ができます。
3.汎用品で実現できる
 特殊なハイスピードカメラ等を用いることなく、標準的な放送用カメラ(1080i59.94)のみの構成で計測が実現できます。
4.実現方法がシンプルである。
 機械学習によってトラッキングを行っており、対象物と非対象物の教師データを集めるだけでトラッキングを実現できます。
5.対象が小さくても実現できる
 特徴量抽出アルゴリズムの工夫により、小さい画像領域でもトラッキングが可能です。例えばバレーボールでは、カメラ画像中のサイ
 ズにして15-20pixel程度でも安定した検出ができています。

動画はこちら

展示内容

実際にトラッキングを体験いただけます!バレーボールまたは卓球のプレーをリアルタイムで解析し、球速表示やCGでのリアルタイム再現を行います。

講 評

画像認識のみで三次元位置を計測でき、リアルタイム性を活かして生放送等で使えるなど、今後スポーツ情報の解析・活用によるデジタルコンテンツ技術の発展に寄与できる可能性が期待される。