読みやすいレイアウトに自動変換する「読書アシスト」日本ユニシス株式会社/大日本印刷株式会社
「読書アシスト」は,読書中の視点移動をスムーズ化することで読み速度の向上を図る文章レイアウト技術です。読み速度の低下をもたらす余分な目の動きを減らすように,日本語文の基本単位である文節を考慮して,文字配置や改行位置を調整します。伝統的な日本語レイアウトでは,1分間に読める文字数が400~600字程度であることに対して,読書アシストレイアウトでは,最大で1,000文字程度(約2倍のスピード)まで向上します。
読書アシストの効果
- 速く読める
伝統的な日本語レイアウトでは,1分間に読める文字数が400~600字程度であることに対して,読書アシストレイアウトでは,最大で1,000文字程度(約2倍のスピード)で読めます。 - 心地よい
読書アシスト表示では,文章中の文節を視覚的に認識しやすいため,リズムよく読めます。 - 読む気になる
文字がぎっしり詰まっていると気が滅入ってしまいますが,読書アシストはその圧迫感を軽減します。
原理
「読書アシスト」は,読書中の視点移動をスムーズ化することで,読み速度の向上を図る文章レイアウト技術です。
人間の視野は,中心部分でもっとも解像力に優れ,周辺部では低下するという特徴をもちます。細かな文字を識別できるのは視野中心部に限られるため,視野中心部に収まらない長さの文を読むためには,次々と視点を移動していく必要があります。
日本語文の場合,意味的まとまりの最小単位である「文節」ごとに,スムーズに視点移動を繰り返すことができれば,計算上は,1分あたり1,200文字の速さで読むことができます。しかし,平均値として報告されている読み速度は,1分あたり400~600文字であり,理想的な速さと,平均的な速さには,大きなひらきがありました。
そこで,「読書アシスト」では,読みの視知覚メカニズムをふまえて,自然とスムーズに視点を移動できるように,文章をレイアウトします。読み速度の低下をもたらす余分な目の動きを減らすように,日本語文の基本単位である文節を考慮して,文字配置や改行位置を調整します。
その結果,読書アシストレイアウトでは,最大で1,000文字程度まで,読み速度が向上します。
体験者の感想*
- 体感的に読みやすく感じる
- 頭に入りやすいと感じた
- リズムよく集中して読んでいる感覚になる
- 日本語標準レイアウトよりも読む気になる
- どこまで読んだかを見失いにくい