高速・高精度な顔画像処理に基づくものまねアバターシステム

高速・高精度な顔画像処理に基づくものまねアバターシステム

慶應義塾大学 理工学部 システムデザイン工学科 満倉研究室

採択技術名

高速・高精度な顔画像処理に基づくものまねアバターシステム

採択者名

慶應義塾大学 理工学部 システムデザイン工学科 満倉研究室

採択年

2012年

※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

一般的なPCとUSBカメラで、人間の顔の向きや表情の変化を高速・高精度に計測する手法を開発しました。このアバターシステムの基礎となっている技術は、顔の検出・追跡に時系列信号処理の手法を応用し、目や鼻、口などに配置された特徴点を高速・高精度に追跡していくという技術で、人間の顔の動きに合わせて、アルゴリズムを逐次更新していくようなものを使用しているので、非常に高速・高精度に顔を追いかけることが可能となります。さらに、表情の変形の仕方を解析することで、顔の向きだけでなく、眉や口の動き、笑い、怒り、驚きなどの表情を表現することもできます。

詳細

慶應義塾大学理工学部の満倉靖恵准教授らの研究グループは、USBカメラ1台を利用したリアルタイム頭部姿勢推定・表情認識手法を提案しました。また、これらの技術を用いた応用として、顔の向きや表情をリアルタイムで操作可能なアバターシステムを開発しました。
映画やゲームなどのCGアニメーション製作において、キャラクターのモーション生成は特殊な機材を必要とすることが問題となっています。今回の研究では、一般的なPCとUSBカメラを用いて人間の顔の向きや表情の変化を高速・高精度に計測する手法を開発しており、実用性に富んだシステムへの応用が可能となりました。このため、リアルタイムにキャラクターを操作することが可能となっており、特殊な機材を必要とせず、誰でも簡単にキャラクターを操作できる簡易なアバターシステムの開発が可能となりました。

審査講評

https://dcexpo.jp/i-tech/c/wp-content/themes/force_tcd078/img/common/no_avatar.png
審査委員

「動くアバタ」を特別な装置やマーカーなどを使用せずに一般的なPCの環境のまま実現できるというシンプルさ、低価格で実現できる点で応用性が高い。顔認識という非常にベーシックなテーマをあつかっているためコミュニケーション、ゲーム、ソーシャルメディア、コンテンツなど応用分野の広さも注目できる。

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