Advanced Stereo 3D

従来TV と互換性のある新3D 放送方式「Advanced Stereo 3D」

株式会社NHKメディアテクノロジー

採択技術名

従来TVと互換性のある新3D放送方式「Advanced Stereo 3D」

採択者名

株式会社NHKメディアテクノロジー

採択年

2012年

※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

これまでの3D放送は従来の受信機では左右2画面表示となり視聴できないばかりか、 3D対応受信機でも解像度が半分になる問題がありました。今回これらを解決する、新しい3D放送方式よる映像をご覧いただきます。

詳細

NHKメディアテクノロジーとNECは、従来の2D受信機と互換性のある3D放送方式「Advanced Stereo 3D(AS3D)」を提案しています。
これまでの3D放送は、左右の映像2画面分を横方向に1画面分に縮めて放送しており、この方式は解像度が半分になるだけでなく、従来の3D非対応の2D受信機で受信すると、左右映像が縦長の2画面表示となって視聴できないという大きな問題がありました。 本方式によれば、従来の受信機ではフルスペックハイビジョン映像を受信でき、本方式に対応した3D受信機ではフルスペック3Dハイビジョン映像を楽しめます。
本方式では、これまで圧縮装置の処理能力の問題で使われなかった圧縮モード(フィールドピクチャー構造)を画像に適応して制御する新たな方法を駆使することで、従来の画質を維持したまま圧縮率を高めることができました。
これにより、BSデジタル放送に適用した場合には、左目の映像はMPEG2規格互換性を保ったまま従来の65%程度に圧縮し、右目の映像はワンセグ放送でも使われているH.264(AVC)方式で圧縮することで残りの35%の帯域に圧縮して多重することができます。

審査講評

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審査委員

従来の放送帯域およびテレビを用いて、2Dおよび3Dの双方でフルハイビジョン提示を可能とする方式は、画期的であり、特にサービス提供技術の向上という観点で高く評価できる。

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