新生児体験システム CryingBaby

新生児体験システム CryingBaby

東海大学 情報理工学部 情報メディア学科 小坂研究室

採択技術名

新生児体験システム CryingBaby

採択者名

東海大学 情報理工学部 情報メディア学科 小坂研究室

採択年

2023年

特別賞

ACM SIGGRAPH Special Prizを受賞

※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

詳細

CryingBabyは、「ミルク、おむつ交換、だっこ」などのケアを求めて実際の新生児と同様の時間軸で泣き出す。本物のミルクを飲み、尿として排出する。本物のおむつを用いたおむつ交換も可能である。吸引したミルクに着色することで尿色を自在に変化でき、たとえば血尿といった表現も可能である。
CryingBabyには、電源ボタンは存在しない。つまり、深夜に「うるさい」といった理由で電源を切ることはできず、実際の新生児と同じように「あやす」まで泣き止むことはない。
このようにして、CryingBabyは体験者に高い育児ストレスを与えるロボットである。

審査講評

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飛行機のパイロットは、フライトシミュレーターで十分なトレーニングを積んだ後に空を飛ぶ。新生児の育児もそれに匹敵する難しさだが、若い夫婦はいきなり現場に立たされる。本作のような「人間に負荷をかける装置」は、これから重要な領域になるだろう。
(土佐 信道 委員/明和電機 代表取締役社長)

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