食べられる再帰性反射材による料理へのプロジェクションマッピング

食べられる再帰性反射材による料理へのプロジェクションマッピング

群馬大学大学院 奥寛雅研究室

採択技術名

食べられる再帰性反射材による料理へのプロジェクションマッピング

採択者名

群馬大学大学院 奥寛雅研究室

採択年

2018年

※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

  • カフェテリアでの応用を想定した、食べられる再帰性反射材を載せたパンケーキ上にキャラクターのアニメーションを動的にプロジェクションマッピングするデモンストレーションを展示します。パンケーキを載せたトレイの位置を介して投影されるキャラクターとインタラクションができます。
  • 食べられる再帰性反射材の試作品を見て、触って、試食できます。

詳細

再帰性反射材は、光をその入射方向に反射する光学素子で、光源方向から非常に明るく見えるので自転車後部の反射板などとして利用されています。カメラからも明るく見えて認識が容易なので、画像計測における目印(マーカー)としてもよく利用されています。
従来の再帰性反射材はガラスやプラスチックで形成されていましたが、本技術では、食材のみを材料にした「食べられる再帰性反射材」を形成することに成功しました。これにより、料理の上や、胃・腸などの消化管内壁面に設置しても無害なマーカーが実現できます。
食べられる再帰性反射材を応用すれば、例えば料理の位置や向きを容易かつ安定に計測できるようになり、料理に合わせてその上に映像を投影する、料理へのプロジェクションマッピングが可能になります。これにより、ウェディングケーキに映像を投影する新しい演出や、テーマパークの中のカフェで料理にキャラクターが登場する演出などの新たなサービスの実現が期待されます。また、医療分野では、消化管内壁面に設置して内視鏡検査・手術における目印として機能する可能性があります。

審査講評

https://dcexpo.jp/i-tech/c/wp-content/themes/force_tcd078/img/common/no_avatar.png
審査委員

食の演出や、体内への投入による医学的応用などこの技術そのものも大変発展性があるが、なによりも「食べられる○○」という視点の在り方が大変ユニークで、今後反射材以外の様々な分野に波及するのではないか、と期待される。

  • おすすめ記事
  • 特集記事
PAGE TOP