2018.08.28 Innovative Technologies 2018 Musiarm Musiarm : 義手のエンターテイメント性の拡張を目指した義手楽器 慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 採択技術名 Musiarm : 義手のエンターテイメント性の拡張を目指した義手楽器 採択者名 慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 採択年 2018年 ※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。 概要 義手と楽器を融合させた「Musiarm」は、これまで道具として用いられてきた楽器を身体の一部として機能させることにより、自己の表現力を引き出します。当日会場では、これまでに開発されたMusiarm (TronS、Eleee、Bileee、Drible)全4種のデモ展示を行い、実際に来場していただいた方々同士でのセッション体験なども予定しています。 詳細 Musiarmは、当事者の身体的な特性を「価値」と考え、身体表現と音楽表現の融合によって身体の一部を楽器として機能させた、直感的な演奏表現を実現する新しい義手です。義手のエンターテイメント性を拡張し、障害を固有の「能力」として活かすことで、欠損を補うという義手のパラダイムを転換します。 当事者の演奏行為に対する課題を解決するため「筐体の形状」、「重量」、「奏法」、「表現行為」に着目し、NPO法人、当事者、義肢装具士との対話を通してシステム設計を進めていきました。 現在、腕の上下の動きを用いて取得した距離データをMIDIデータに変換して音を奏でるタイプと、接触位置に音階をマッピングさせて音を奏でるタイプの2つがあります。また、腕の角度や回転を取得し、音にエフェクトをかけることが可能です。通常の楽器演奏とは異なる自由度の高い演奏は、ユーザ個人が持つ経験や習慣によって作られた自己の表現力を引き出します。直感的な動作が音楽表現に作用する新たな演奏パフォーマンスのスタイルを創り出します。 審査講評 審査委員 義手のパラダイム転換という視点に注目。実際に演奏できる楽器を制作したことで蓄積された技術等を一般化することで、人とそれを補う義手との境界の自由度をあげてほしい。デジタルコンテンツ(エンターテインメント)領域の新領域を見せてもらった。 Post この記事のタイトルとURLをコピーする FairLift 前の記事 AffectiveHMD 次の記事