2017.10.28 Innovative Technologies 2017 空中超音波による匂い環境制御 空中超音波による匂い環境制御 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 複雑理工学専攻 篠田・牧野研究室 採択技術名 空中超音波による匂い環境制御 採択者名 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 複雑理工学専攻 篠田・牧野研究室 採択年 2017年 ※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。 概要 来場者の方には空中超音波が空中で運搬する匂いを実際に体験していただきます。 遠く離れた場所にある匂いが気流に乗って鼻の近くまで運ばれるのが体験できます。 顔を動かした場合、匂いもそれに伴って追随します。 詳細 本技術は空中に超音波のビームを形成し、これに伴って発生する空気の流れにより、環境中の匂いの空中運搬を行うものです。これにより、離れたところに存在する物体の匂いをユーザーの鼻腔に提示することができます。本技術は以下の特徴を持ちます。 ・超音波のビームにより生成される気流は装置の遠方であっても狭い断面積を維持することができ、これにより局在的なにおいの提示を可能にしています。 ・匂いを発する物体は特定の容器に格納しなければならないといった制約なく、装置とは独立に自由に配置することができます。テーブルに置かれたカップに入ったコーヒーなどの生活空間における通常の物体に本技術は適用できます。 ・装置の配置の仕方によっては、ユーザーの鼻の近くにある物体のにおいを吹き飛ばすことで、匂いの除去を行うことも可能です。 本技術はあらかじめ用意された匂いの提示を行うだけでなく、ユーザーを取り巻く匂いの環境を制御する技術として新規性のあるものであると考えます。 審査講評 審査委員 空中超音波ビームで作られる空気の流れによって、匂い物質をユーザの鼻先まで運搬するという新しいタイプの嗅覚ディスプレイである。配置によっては、匂いの提示のみならず、匂いの除去も可能であり、新しい表現が期待できる。 Post この記事のタイトルとURLをコピーする GoThro 前の記事 GNSS-LiDAR: ドローンによる3Dマッピング 次の記事