GoThro

GoThro

東京大学 苗村研究室
電気通信大学 小泉研究室

採択技術名

GoThro

採択者名

東京大学 苗村研究室
電気通信大学 小泉研究室

採択年

2017年

※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

GoThroはカメラ本体と離れた位置から撮影できるシステムです。従来のカメラでは入り込めない小さな隙間を通り抜けた撮影や、カメラの存在を意識させることなく人物や動物に接近して撮影ができます。
今回の展示では、檻の中で飼っているペット(ぬいぐるみ)の撮影を想定します。体験者自らが檻を通り抜けてペットの目の前にいるかのような迫力のある映像体験を提供します。

詳細

本技術GoThro(ゴースロ)は,カメラ本体の物理的な大きさに起因する限界を超える撮影システムであり、カメラと光学系から構成されています。
本技術の特徴は,従来のカメラでは障害物と衝突する恐れのある環境下で安全に撮影できることと,カメラの存在を意識させずに人物や動物の自然な姿を近くから撮影できることです。2つの特徴を合わせると、例えば柵の中にいるペットに気づかれずに,柵の隙間を通り抜けて,その姿を接写できます。
本技術は凹レンズを取り付けたカメラを実像光学系に向けて設置した構造をしています。実像光学系とカメラを組み合わせることで、カメラの視点を光学系の前方に転送し,その視点位置からの全焦点映像撮影を実現しています。さらに、カメラに凹レンズを取り付けることで、ピント調節機能が加わり、奥行き表現が可能となります。
本技術は空中映像との連携や、移動機構への組み込みにも活用できます。前者は、空中像キャラクタの目の位置から見た映像を撮影することで,視線一致可能な対話システムへの応用が考えられます。後者は、ロボットなどに組み込み,災害時などに瓦礫の隙間の中から撮影する支援システムへの応用が期待できます。

審査講評

https://dcexpo.jp/i-tech/c/wp-content/themes/force_tcd078/img/common/no_avatar.png
審査委員

物理限界を越えて接写できる本技術は、被写体にカメラを意識させない自然な映像や、動物や自然を素材としたデジタルコンテンツなどのクオリティを飛躍的に発展させる可能性があり、波及効果も大きいと考えられる。

  • おすすめ記事
  • 特集記事
PAGE TOP