2016.09.02 Innovative Technologies 2016 Cross-Field Haptics Cross-Field Haptics:多重場による触覚提示 筑波大学 デジタルネイチャー研究室 採択技術名 Cross-Field Haptics:多重場による触覚提示 採択者名 筑波大学 デジタルネイチャー研究室 採択年 2016年 ※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。 概要 Cross-Field Hapticsは触覚提示デバイスです。本展示では、みなさんに実際に装置に触れて、触覚提示やインタラクションを体験していただきます。磁性流体と静電吸着の技術を用い、柔らかさとザラザラ感を同時に変化させて表現するアプリケーションを展示します。 詳細 触覚に関する技術は数多く開発されています。従来では、単一の物理場のみを使用し触覚提示を行っていますが、私達の展示する触覚提示技術は、複数の物理場を組み合わせて触覚提示を行っています。本技術では、磁性流体と静電吸着を組み合わせています。磁性流体は磁場を与えることにより粘度が変わる液体であり、磁場を変えることで画面に対し垂直方向の力が発生します。静電吸着は電極に高電圧高周波の電気信号を与えて指を動かすと発生し、画面に対し水平方向の力を発生させることができます。それらを組み合わせることですべての方向に対しての力(=触覚提示)が可能になります。さらに本技術では柔らかさとザラザラ感を同時に提示することができます。同時に提示することで、生き物や生体組織の質感の表現が可能になります。これらの質感を提示する技術は、教育現場や医療現場に応用することが期待されます。 審査講評 審査委員 静電気と磁場により粘度が変わる液体により、材質表面のザラザラ感と、材質の柔らかさを同時に提示することを実現している。生き物や生体組織など奥行きのある手触りを提示するツールとして、医療や教育現場への応用が期待できる。 Post この記事のタイトルとURLをコピーする PanoPlaza Movie/Live 前の記事 TABO 次の記事