Augmented TV
NHK
採択技術名 |
Augmented TV |
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採択者名 |
NHK |
採択年 |
2015年 |
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
概要
「テレビの中のキャラクターが、画面から飛び出してきたら…」、子供の頃そう思ったことはないでしょうか。Augmented TVは、そんな夢を実現する表現技術です。AR(Augmented Reality)技術を使って、タブレットのカメラを通してテレビを見ると、画面からキャラクターが飛び出してきます。本展示で画面から飛び出すのは、NHKスペシャル『生命大躍進』でも紹介された古代生物です。
詳細
“Augmented TV”は、まるでテレビ画面の中の世界が外の世界とつながっているかのように、画面からキャラクターが飛び出してくるような演出が可能な新しい映像表現技術です。キャラクターが飛び出す時のスムーズさと市販のテレビとタブレットで構成できる汎用性を特徴とする「テレビの映像に対するAR(Augmented Reality)システム」を開発しました。飛び出す演出を可能にするために、テレビ画面をタブレットのカメラで撮影し、テレビ映像と同期した3DCGアニメーションをテレビ位置に合わせた位置にリアルタイムに表示します。テレビ画面に映像の再生時刻を示す動く図形を表示し、タブレットのカメラを通して画像処理する時刻同期技術を開発し、同期誤差0.03秒というテレビのフレーム単位の同期精度30fpsを実現しました。また、テレビ画面の位置と向きの認識に、カメラ画像処理とジャイロセンサー情報を併用することで、画面から飛び出したキャラクターがユーザーの周りを動き回る自由度の高い演出が行えます。テレビとタブレット間の通信が不要で、デジタルサイネージなどの表示機器にも適用できる汎用性の高いシステムです。