2012.09.10 Innovative Technologies 2012 インテグラル立体テレビ インテグラル立体テレビ 日本放送協会 採択技術名 インテグラル立体テレビ 採択者名 日本放送協会 採択年 2012年 ※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。 概要 特殊なメガネが不要で、観察者が左右だけでなく前後、上下のどの方向に動いても、その位置に応じた立体像を見ることができます。立体像は多数の微小レンズからなるレンズアレーと微小画像により再現されます。 詳細 インテグラル立テレビは、立体写真の技術として発明されたインテグラルフォトグラフィの原理に基づいています。被写体から発せられる光線の方向と強度を取得するために、撮影時に多数の微小レンズを並べたレンズアレーを通して撮影します。表示時は、撮影時と同様のレンズアレーを用い、被写体から発せられる光線と等価な光線を再現することで立体像を生成します。 今回は、直径2.64mmの微小レンズを水平182個×垂直140個配列したレンズアレーと、水平3840画素×垂直2160画素の液晶ディスプレイを用いた表示装置を展示します。文字スーパーやCGなどを実写の立体像に重畳して表示することが可能であり、光学系の収差に伴う色ずれを抑圧する処理をかけ、より見やすい立体像になっています。また、複数のカメラを使って撮影した多視点映像から、被写体の3次元モデルを生成し、その3次元モデルから生成した立体像についても展示します。 今後、より高品質な立体像を生成するための撮影、表示技術の開発、立体像生成技術の多様化などの研究を進めていきます。 審査講評 審査委員 観察者が左右だけでなく前後や上下のどの方向に動いても、特殊なメガネを使わず裸眼で、その位置に応じた立体像を見ることができるインテグラル立体テレビにおいて、水平視域を広げるなどの改良を加え、将来の裸眼立体テレビ放送の実用化への可能性を拡げている。 Post この記事のタイトルとURLをコピーする Advanced Stereo 3D 前の記事 Agni’s Philosophy 次の記事