2012.09.10 Innovative Technologies 2012 新感覚タッチパネル(リアル触感の実現) 新感覚タッチパネル(リアル触感の実現) 京セラ株式会社 採択技術名 新感覚タッチパネル(リアル触感の実現) 採択者名 京セラ株式会社 採択年 2012年 ※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。 概要 独自技術により平らなパネル上に本物のキーを押す触感、ゼリーを押す触感、シャッターボタンを押す触感を実現する「新感覚タッチパネル」を展示します。また、圧力検知機能を用いたアプリケーションも展示します。 詳細 現在、様々な機器が「振動」により「触ったことを知らせる」機能を搭載しています。しかし平らで硬いパネル上であたかも本当のキーなどに触った感覚を出すことはまだ実現されていませんでした。 今回「指神経への刺激で起こる錯覚を用いて触感を与える」という触覚伝達技術を、当社の要素技術であるタッチパネルと圧電素子にて実現できるようにし、今までにないリアルな触感を呈示することができました。 元々、単に振動させるだけでは、人が触れた時に感じる「圧覚」と「触覚」を生み出せず、リアルな触感は実現できません。そこで、圧電素子に振動と圧力検知の両方を行なわせ、さらに一定の振幅量、周波数、タイミングを1つの制御装置に集約、生成することで、実現しました。また、この方式により、本物のキーの触感だけでなく、「硬い、柔らかい、ゼリーの様な」という多様な触感も再現できるようになりました。 今後この技術は、タッチパネル搭載機器に広く利用されていくと考えられますが、今回実現したことは「触覚呈示」の最初の入り口に過ぎず、これをトリガーに今後の研究開発により、ユーザインターフェースに必要なあらゆる触感を創造していきたいと考えます。 審査講評 審査委員 面白い。実際に触ってみたいという気持ちにさせてくれる。身体的なフィードバックがあるため、無音かつブラインドでの操作が可能となり、それにより可能性が広がっている点が評価できる。 Post この記事のタイトルとURLをコピーする 追体験のためのバーチャル身体技術 前の記事 宙海月-触手ロボット 次の記事