2012.09.10 Innovative Technologies 2012 拡張満腹感 拡張満腹感 東京大学 大学院 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 廣瀬・谷川研究室 採択技術名 拡張満腹感 採択者名 東京大学 大学院 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 廣瀬・谷川研究室 採択年 2012年 ※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。 概要 拡張現実感によって周囲のものの大きさは保ったまま食品の見た目のサイズだけを操作することで、食品を食べたときに得られる満腹感を操作し、食事量を10%程度増減両方向に操作可能なシステムです。 詳細 「拡張満腹感」は、拡張現実感によって周囲のものの大きさは保ったまま食品の見た目のサイズだけを操作することで、食品を食べたときに得られる満腹感を操作し、満腹感は一定のまま食事量を変えてしまうことが可能なシステムです。近年、食事から得られる満腹感は、食事そのものの量だけでなく、盛りつけや見た目、一緒に食べる人数など、食事の際の周辺状況に大きく影響を受けることがわかってきました。こうした知見か ら、食事そのものを変えなくとも、満腹感に寄与する要素に対する知覚を変化させることで、食事摂取量が操作可能になると考えました。拡張満腹感システムでは、食品の見た目の量に着目し、リアルタイムに視覚的な食事ボリュームを変化させてフィードバックします。このとき、デフォーメーションアルゴリズムを利用して食品を握る手を適切に変形することで、手のサイズは一定のまま、対象となる食品のみを拡大・縮小することが可能になっています。実験を通してこのシステムがユーザの食品摂取量に影響を与えるかを評価したところ、得られる満腹感は一定のまま食品摂取量を増減両方向に約 10%程度変化させる効果があるという結果が得られています。 審査講評 審査委員 食べ物に対する食欲感を視覚効果で大小化させる、このユニークな観点が現代的で、功を奏していて、魅力的である。 Post この記事のタイトルとURLをコピーする Pinch: 複数の画面をつまんで繋げるユーザー・インターフェース 前の記事 Hand-rewriting 次の記事