5分程度で心血管構造を3DCGモデル化して表示できるシステム

5分程度で心血管構造を3DCGモデル化して表示できるシステム

国立循環器病研究センター
京都大学大学院情報学研究科
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科

採択技術名

5分程度で心血管構造を3DCGモデル化して表示できるシステム

採択者名

国立循環器病研究センター
京都大学大学院情報学研究科
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科

採択年

2013年

※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

詳細

超音波検査(エコー)画像をもとに、心臓や血管の複雑な構造を5分程度で3DCGモデル化して表示できるシステムです。
先天性の心臓病患者の心血管は、その位置や形状・接続に異常があり、迅速な診断と手術・治療が必要です。従来から、熟練専門医がエコー画像のみから心血管構造を頭の中で3次元的に把握して病態を理解し治療を行っていました。しかし、頭の中のイメージを表現し他者へ伝える手段としては2次元の手書きイラストしかなく、相手に理解してもらえるように図示するのは難しいという課題がありました。本システムでは、専門医がエコー画像を参照しながら、心血管テンプレートモデルを編集することで、5分程度で患者個別の心血管モデルを作成することができます。心血管の形態的特徴を形状とトポロジーの2つに分類し、両者をインタラクティブに編集可能なデータ構造と編集法を用いています。本システムを用いると、熟練専門医の頭の中のイメージをその場で表現し伝えることができます。病態を患者や家族へわかりやすく説明できるだけでなく、医療スタッフ間でイメージを共有するのにも役立ちます。症例を蓄積していけば医学教育にも有用です。

審査講評

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審査委員

言葉や図だけでは表現が難しい疾患状態や治療方針の説明を、3DCGを用いることで患者や家族の理解を助けるとともに、現場ニーズに則してMRI画像から短時間でモデル化する手法を確立した点が評価できる。

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