陰消型プロジェクションマッピングマーカー
大阪大学 大学院基礎工学研究科 佐藤研究室
採択技術名 |
陰消型プロジェクションマッピングマーカー |
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採択者名 |
大阪大学 大学院基礎工学研究科 佐藤研究室 |
採択年 |
2015年 |
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
概要
動く物体にプロジェクションマッピングすることのできる技術です。3Dプリンターで印刷した特殊なマーカーをカメラで読み取ることで、映像を動く物体に位置合わせします。物体が移動したり回転しても、プロジェクションされる模様があたかもはりついているかのように映像が切り替わります。え?マーカーが見えちゃうんじゃないかって!?大丈夫。このマーカー、プロジェクションされると消えてなくなります。
詳細
移動・回転する物体に映像をはりつけるプロジェクションマッピング技術を提案します。動物体へのプロジェクションマッピングでは、投影像の位置合わせが重要な技術課題ですが、そのためには、投影対象のプロジェクタに対する3次元空間での位置姿勢を逐次計測する必要があります。私達は、カメラによる画像計測とフルカラー3Dプリンター技術を組み合わせることでこの問題を解決します。
まず、3Dプリンターから投影対象を出力する際に、同時にカメラで計測できるマーカーをその表面に印刷します。このマーカーを画像計測することで対象の位置姿勢を計算します。このとき、投影対象の様々な姿勢にたいして、安定して位置姿勢計測ができるようマーカーの配置を最適化する手法を開発しました。また、映像をそのまま対象に投影してしまうとマーカーが浮かび上がってしまいますが、我々が世界に先駆けて開発を進めている投影色を画素毎に補正する投影色補正技術を適用することで、マーカーを視覚的に陰消します。従来、マーカーは手動で取り付けられていましたが、提案技術では、機械精度で決められた3次元位置に印刷できるため、計測誤差が少ないという利点もあります。