2015.10.23 Innovative Technologies 2015 布地に印刷で作る伸縮性筋電センサー 布地に印刷で作る伸縮性筋電センサー 東京大学工学系研究科 染谷研究室JST ERATO 染谷生体調和エレクトロニクスプロジェクト 採択技術名 布地に印刷で作る伸縮性筋電センサー 採択者名 東京大学工学系研究科 染谷研究室 JST ERATO 染谷生体調和エレクトロニクスプロジェクト 採択年 2015年 特別賞 ・Innovative Technologies 2015 特別賞「Industry」を受賞 ・Innovative Technologies 2015 特別賞「Human」を受賞 ※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。 概要 布地を基材として筋電センサーを作成しました。この筋電センサーを構成する配線と電極は、新たに開発した導電性インクを布地の裏表に各1回プリントし乾燥するだけで形成されます。このとき、布地にあらかじめ小さな穴を形成することで、2層間に電流を流すビア配線が形成されます。このように布地の表と裏に1回ずつプリントするだけで、筋電用の電極、配線、ビアのすべてを形成することができます。 詳細 新しい導電性インクを開発し、1回プリントするだけで微細なパターンを形成できる伸縮性導体を開発しました。この伸縮性導体は、元の長さの3倍以上伸張させても高い導電性を維持できます。また、この導電性インクを使って、通常の半導体プロセス技術では形成することが難しい繊維素材の上に伸縮性の配線や電極をプリントし、テキスタイル型の電子デバイスを作成できます。本技術の具体的応用として、着るだけで筋電が計測できるテキスタイル型の筋電センサーを作成しました。本技術によって、布地の上に簡単に生体情報センサーが作製できるようになり、スポーツ、ヘルスケア、医療におけるさまざまな応用が期待されます。 選考ポイント 特別賞選考委員 技術としての汎用性が非常に高い。汗や水に対してショートしないという対応ができている部分も素晴らしい。 布に電極を着けられることで工場やロボットなど汎用性が広いと思う。ウェアラブルのセンサーとして非常に相性が良くVRにも応用できる。 Post この記事のタイトルとURLをコピーする らくがき動物園 前の記事 Whill 次の記事