MotionScore
株式会社電通
| 採択技術名 |
MotionScore |
|---|---|
| 採択者名 |
株式会社電通 |
| 採択年 |
2016年 |
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
概要
- バーチャルダンサー
かけた音楽に自動で同期して、踊りだすバーチャルダンサーをご紹介します。ダンサーはユーザーのタップに反応し、リアルタイムにダンスを変化させていきます。 - オドレター
MotionScoreを用いた簡単なアプリ、オドレター。写真を撮るだけで、その人のペラペラモデルが踊りだすスマートフォンアプリです。
現在アプリ配信中ですので、会場に来られない方も是非お試しください。
詳細
MotionScoreは、人の動きを楽譜化する新技術です。
現在、CGキャラクターやロボットの動きを制御するのに用いられるモーションデータは、映像データ同様、フレーム(1/60秒という短い時間単位)で管理されています。
しかし、例えばダンスなど、現実の人の動きはテンポ(拍、ビート)から考えられています。実際、ダンスを練習する時の掛け声は必ず「ワン、ツー、スリー、フォー!」で、間違っても「はい、3秒後から4秒後にかけて足を上げて!」という人はいません。
今回の技術は、このことに着目したものです。これまでのモーションデータでは「3秒後から3.5秒後にかけて右手を前に出す」というように記述されていたものを、「2拍目から3拍目にかけて右手を前に出す」、というような記述に変化させます。つまり、動きをテンポによって管理するということです。
このアイデアによって、人の動きをMIDI(PC上の楽譜データ)に極めて近い形で記録することに成功しました。
MotionScoreを利用することで、生演奏とダンス映像・ロボットの共演、あるいはダンスをその場でミックスするパフォーマンスなどが可能になります。
審査講評
審査委員
通常フレーム単位で制御されるモーションデータが、人の感じる「ビート」に着目することにより、より人間らしいデータとして抽象され、さらにそれを用いて様々な動作制御にフィードバックされる点は斬新。
