Luminescent Tentacles

Luminescent Tentacles

金沢美術工芸大学 美術工芸学部 中安研究室

採択技術名

Luminescent Tentacles

採択者名

金沢美術工芸大学 美術工芸学部 中安研究室

採択年

2016年

※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

Luminescent Tentaclesは、イソギンチャクの触手をモチーフとして開発したスケーラブルなキネティックサーフェースシステムです。かざした手の動きに合わせて、256本の触手が先端の光とともに柔らかく曲がり、音楽を奏でます。また、流体シミュレーションを利用して、波紋のように触手の動きが伝搬する表現を実現しています。Luminescent Tentaclesでは、波間に漂うイソギンチャクの触手のような美しいキネティックアート表現を目指しています。

詳細

Luminescent Tentaclesは、イソギンチャクの触手をモチーフとして開発したスケーラブルなキネティックサーフェースシステムです。触手にあたる256個のアクチュエータは、かざした手の動きに合わせて、先端の光とともに柔らかく曲がります。それぞれのアクチュエータは3本のバイオメタル(形状記憶合金)によって駆動し、印加する電流の組み合わせによって6方向に曲がります。アクチュエータ毎に1個のマイコンを実装して分散処理することで、多数のアクチュエータを滑らかに制御することを可能にしています。マイコンの通信にデイジーチェーン接続可能なDMX512を採用することで、アクチュエータの増減を簡単に行うことができます。画像解析にKinectセンサーを利用し、制御プログラムに流体シミュレーションを応用することで、波紋のように触手の動きが伝搬する表現を実現しています。手の動きをトリガーとし、ソフトウェアシンセサイザーから発生する音によって音楽が奏でられます。Lumunescent Tentaclesでは、波間に漂うイソギンチャクの触手のような美しいキネティックアート表現を目指しており、応用分野としてはキネティックアート、アンビエントディスプレイ、アニマトロニクスが考えられます。

審査講評

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審査委員

流体シミュレーションを応用していることで自然で滑らかな動きを実現している。アートとしての完成度が高いことに加え、新しいインターフェースとして別の分野での活用も期待できる。

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