2016.09.02 Innovative Technologies 2016 フィジタルフィールド フィジタルフィールド 東京大学 苗村研究室 採択技術名 フィジタルフィールド 採択者名 東京大学 苗村研究室 採択年 2016年 ※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。 概要 Phygital Fieldは「Physical」な群ロボットと「Digital」な映像とが融合したコンテンツを表現するシステムです。プロジェクタで投影される映像全体に含まれる位置に応じた情報でロボットを制御しているので、人がロボットを邪魔したり動かしたりしてもすぐに元の状態にもどります。映像空間の中で群ロボットが時間・空間的に同期して動作することで表現された世界をぜひ体験してみてください! 詳細 本技術は情報を重畳した映像により群ロボットを制御し、それらが協調して変化することで実世界指向のコンテンツ表現を実現するものです。空間分割型可視光通信(PVLC)を用いて、映像に重畳された情報によるロボットの自己位置推定と制御を行っています。本技術の特徴は可視映像に不可視情報を重畳して投影しているため、煩雑な位置合わせやキャリブレーションが不要であり、マーカの表示などで映像表現を妨げることがないということです。また、ロボットを手で払ったり、ロボットが障害物を押しのけたりといったことを行っても、ロボットが投影空間内にいる限り安定してシステムの制御下に置くことが可能です。そして、映像に重畳した情報によって同時並列的な送信を行うため、大量のロボットを用いても送信側のシステム負荷は増大しません。我々は本技術を通じて、「Physical」なロボットと「Digital」な映像とがシームレスに統合された複合現実感システムを実現し、これにより映像だけでなくそれに同期したロボットの動作まで含めたコンテンツ表現のデザインが可能となりました。 審査講評 審査委員 可視光通信を用いることによってロボットの位置制御と映像表現の自由度が高まっており、アーケードゲームや教材などに応用されていくことが期待される。 Post この記事のタイトルとURLをコピーする FOVE – 視線追跡型仮想現実HMD 前の記事 Qoncept 4D Tracker 次の記事