Sky Magic – 編隊飛行ドローンとオーディオビジュアルテクノロジー
株式会社マイクロアド
採択技術名 |
Sky Magic – 編隊飛行ドローンとオーディオビジュアルテクノロジー |
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採択者名 |
株式会社マイクロアド |
採択年 |
2016年 |
特別賞 |
Innovative Technologies2016「SIGGRAPH Special Prize」を受賞 |
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
概要
Sky Magicは、空に数百台のドローンを編隊飛行させ、 巨大ディスプレイを創り出す新たなエンターテイメントプロジェクトです。第一弾作品、日本が誇る絶景「富士山」を舞台とし、25台の ドローンの編隊飛行、三味線の生演奏、そしてMIDIコントロールされた16,500個のLEDライトが、一斉に空間をデザインするドローンパフォーマンスを映像でお見せいたします。またLEDドローンに実際に触れられるようデモをご用意しております。
詳細
本プロジェクトは、「空間に巨大なディスプレイを創る」というビジョンの元、以下の2機能を実現したものです。
① ネットワーク的なスケーラビリティを持った協調動作ドローン
② 音楽や動画との同期
自分で自分をコントロールする自律制御ドローンに対してブロードキャストで命令を発することで、飛行台数に限りのない編隊飛行システムを構築しています。現在の編隊飛行ドローンは地上からの無線コントロールが一般的ですが、これでは機体を増やすごとに制御信号も増えるためにネットワーク容量がボトルネックになってしまいます。本プロジェクトはネットワーク容量を考慮する必要がないため、飛行台数を無制限に増やすことが可能です。
また広く使われるMIDIタイムコードで音楽や動画、ドローン飛行、LEDのタイミングを同期しています。これによって三次元の動きをダイナミックに表現するディスプレイが実現します。
LEDの籠は軽さと丈夫さを両立させるため、カーボンパイプと独自のLED基板を用いて制作しました。これはプロペラガードの役割も果たし安全性を向上させています。
審査講評
ドローンの編隊飛行、音楽に同期するおびただしい数のLED、遅滞なくそれらを制御する通信によってかくも美しく素晴らしいエンターテインメントが創り出された。デジタルコンテンツの粋を具現化できた良い試み。
それぞれが独立していながら協調し合うLEDを持つドローンを使った、巨大で移動可能なディスプレイを作り出す能力は、何処でも利用可能なディスプレイ技術の明るい未来を示している。我々はSky Magicを、LAで開かれるSIGGRAPH 2017に特別なゲストとして招く事を楽しみにしている。
受賞コメント
この度は、Innovative Technologies 2016への展示という素晴らしい機会を頂き、また特別賞「SIGGRAPH Special Prize」に採択して頂き、非常に光栄です。SkyMagicとして初めての展示会ということもあり、多くの方にこのプロジェクトを知ってもらう良い機会となりました。会場では、富士山でのドローンパフォーマンスの映像と、実際に飛ばしたLEDドローンに触れて頂き、様々なコラボレーションアイディアや応援の声をもらうことができ、非常に刺激となりました。まだまだ開発段階でありますが、開発スピードを上げて、多くの方々に、LEDドローンによる次世代の花火を届けられたらと思っております。
(Sky Magic 事業部 プロジェクトマネージャー 高橋 瞳様)