Clothcreen

Clothcreen

東京大学 苗村研究室
電気通信大学 小泉研究室

採択技術名

Clothcreen

採択者名

東京大学 苗村研究室
電気通信大学 小泉研究室

採択年

2017年

※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

Clothcreenは、柔らかい布製品の表面に視覚情報を表示するための仕組みであり、柔軟性・表示品質・携帯性を特徴とします。布で構成される様々なものに応用可能ですが、特にインテリア家具や玩具に応用することにより、生活空間の演出や玩具の遊び方の幅を広げる新しい装飾表現の技術として期待されます。今回は玩具への応用として、押したり握ると表面に絵柄が浮かび上がり暗闇を彩る積み木クッションを展示します。

詳細

Clothcreen(クロスクリーン)は、クッション・ぬいぐるみ・衣類などの柔らかい布製品の表面をディスプレイに変える表示技術です。本技術により、日々の生活で使う柔らかい日用品を情報表示のインタフェースとして拡張することが可能となります。さらに、布製のインテリア家具や玩具などの表面に絵柄を表示して外観を動的に変化させるような、テキスタイルの「時間的な装飾表現」を実現します。本技術の特徴は、「柔軟性・表示品質・携帯性」を実現している点にあります。従来は、布の上で情報を表示する際に「柔軟性」と「表示品質」を両立することが困難でした。本技術では、布地の上に透明な蛍光性インクの発光パターンを印刷し、布地の下から紫外光を投影することにより、布が本来有する柔らかさや手触りを損なわずに画像や文字を細かく鮮明に表示することを実現しました。さらに、光源が柔軟物の内部に全て組み込まれているため、携帯性を実現しています。また、Clothcreenは家庭用印刷機を用いて制作が可能であるため、家庭・オフィス・室内のイルミネーションなどへの導入が容易であるという側面も持ちます。

審査講評

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審査委員

布という身近な素材に、安全でかつ低コストに、変化する情報を表現可能な発光パターンを実装することによって、家具や玩具等日常生活で触れる多くの場面において、装飾や情報表現の新しい可能性をもたらすと期待できる。

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