2018.08.28 Innovative Technologies 2018 FairLift FairLift: 水面反射を用いた空中像とのインタラクション 電気通信大学 小泉研究室 採択技術名 FairLift: 水面反射を用いた空中像とのインタラクション 採択者名 電気通信大学 小泉研究室 採択年 2018年 ※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。 概要 FairLiftは、不特定多数のユーザが訪れる公共空間の水面を想定してデザインされました。そのため、ユーザは体験のために特殊なデバイスを装着する必要がなく、複数人で同じ映像を見ることができます。 本展示では、水上に現れたCGの妖精を素手ですくい上げる体験が行えます。何もない水面に裸眼で視認できる妖精と、それをすくい上げる体験を、複数人で同時に見ることができます。 詳細 FairLiftは、水中や水上の空間に裸眼で視認できる直立した映像を表示し、その映像を素手で水ごとすくい上げることができる映像インタラクションシステムです。 従来の空中像光学系および光学シースルーによる拡張現実感技術は、像の奥に手を伸ばすと奥行き関係の整合性が崩れてしまう遮蔽問題が存在しました。本技術では、水面反射を利用することで水中の実物体が映像の表示に影響しない光学設計を行いました。これにより像の奥に手を伸ばすことが可能になり、体験者が素手で映像をすくい上げる新しい表現を可能にしました。 水に特殊な加工を施すことなく映像を表示できるため、公共空間や家庭などに存在する様々な水面を、現実世界とシームレスに繋がった情報環境にすることができます。 映像は水面に表示されるため、子供が顔を近づける、叩くなどの動作をしても破損や怪我の恐れがなく安全です。アミューズメント施設でのエンターテインメント用途や、公共空間におけるデジタルサイネージやイルミネーション、水族館の水槽へのデジタル情報重畳など、様々な応用を目指しています。 審査講評 審査委員 水面反射を利用することで、映像を「すくう」というインタラクションを可能にした着想やアプローチは評価できる。デジタルサイネージをはじめとして、さまざまな産業分野への応用が期待される。 Post この記事のタイトルとURLをコピーする bioSync 前の記事 Musiarm 次の記事