生きた皮膚を持つ指型バイオハイブリッドロボット

生きた皮膚を持つ指型バイオハイブリッドロボット

東京大学大学院情報理工学系研究科 竹内・森本研究室

採択技術名

生きた皮膚を持つ指型バイオハイブリッドロボット

採択者名

東京大学大学院情報理工学系研究科 竹内・森本研究室

採択年

2022年

※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

詳細

ヒューマノイドなどのロボットは、従来シリコンゴムで被覆されることで人間らしく柔らかい皮膚を備えてきたが、シリコンゴムには自己修復や高密度センシング、廃熱などの生物らしい機能を組込むことが難しかった。 本研究では人の皮膚細胞で作製された培養皮膚をロボットの被覆素材として活用することで、修復能力などを備えた肌を持つ指型のバイオハイブリッドロボットを作製することに世界で初めて成功した。将来、ロボットの被覆材料のみならず、義手・義足や化粧品・医薬品の開発、動物を犠牲にしない培養皮革等への活用が期待される。

審査講評

https://dcexpo.jp/i-tech/c/wp-content/uploads/2023/08/807e83c02f7241a2ffb99b3e57d9148a-300x300.png

生物と機械の境界を限りなく縮める衝撃的な研究で、もし社会実装されたら世界中の様々な分野でゲームチェンジが起きることが予想される。倫理や哲学の領域にも踏み込む要素があり、これからの生命のあり方について想像力をかきたてる技術で、社会的インパクトが非常に大きい。
(市原 えつこ委員/メディアアーティスト)

  • おすすめ記事
  • 特集記事
PAGE TOP