今年のASIAGRAPH 2013 匠(たくみ)賞は、日本特撮界が誇る映画監督、大迫力映像の魅力溢れる作品を作り続ける樋口真嗣氏の受賞が決定しました。また、創(つむぎ)賞は、写真に刺繍を施す独特な手法による作品で人気を博し、幅広く活躍中の新進気鋭のアーティスト、清川あさみ氏に贈られます。
今、世界から注目されているお二人に登壇いただき、東京大学教授で世界的なCGアーティストである河口洋一郎氏をモデレータに、技術とアートが融合することにより生み出される新しい表現、その可能性などについて語っていただきます。
日時
10月24日(木)
14:45 開場 15:00 開演 16:30 終了
場所
みらいCANホール
出演者
  • 樋口真嗣
    映画監督

    1965年生まれ。東京都出身。『ゴジラ』(84)に造形助手として参加。特撮監督を担当した『ガメラ 大怪獣空中決戦』(95)で日本アカデミー賞ほか数々の賞を受賞。以降、 『平成ガメラ3部作』に携わり、絶大な支持を得る。『ローレライ』(05)で長編映画監督デビューを果たし、大ヒットを記録。その他の監督作に『日本沈没』(06)、『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』
    (08)。犬童一心監督と共同監督した最新作『のぼうの城』(12)で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞。観る者を圧倒する大迫力の映像を生み出し続ける日本特撮界の第一人者。
    2012年「特撮博物館」(東京都現代美術館、他全国巡回展)副館長、2013年「特撮国宝 - TOKUHO -」(日本映画専門チャンネル)企画・監修・出演、でも好評を博す。
  • 清川あさみ
    アーティスト

    写真に刺繍を施す独特な手法をもつアーティスト。また、広告やCDジャケット、空間、プロダクトデザインなどを手掛けるアートディレクターとしても活躍中。
    06年より発表しているお気に入りの美女を動植物に例えて表現する「美女採集」シリーズでは、 衣装・ディレクション・アートワークの全てを手がけている。現在、『FRaU』(講談社)にて好評連載中。
    11年、水戸芸術館にて個展「清川あさみ 美女採集」を開催(全館規模の個展を開催する作家としては最年少)。 12年には表参道ヒルズにて開催し、最多動員数を記録。04年にベストデビュタント賞、10年にVOCA展入賞。
  • 河口洋一郎
    東京大学 大学院 情報学環 教授

    CGアーティスト。東京大学大学院教授/情報学環。1952年種子島生まれ。1998年より東京大学教授。1975年からCG(コンピュータグラフィックス)に着手し、世界的CGアーティストとして活躍中。1982年国際学会SIGGRAPHに「グロースモデル」を発表し、一躍世界の注目を浴びる。国際大会でのグランプリ多数。第100回ベネチアビエンナーレ日本代表芸術家に選ばれるなど、国際的な活躍をし続けている。2000年以降に発表している作品「ジェモーション」は、反応する情感コミュニケーションがテーマのインタラクティブな作品。2010年ACM SIGGRAPHにて栄誉あるディスティングイッシュト・アーティスト・アワード受賞。