技術内容
触覚に関する技術は数多く開発されています。従来では、単一の物理場のみを使用し触覚提示を行っていますが、私達の展示する触覚提示技術は、複数の物理場を組み合わせて触覚提示を行っています。本技術では、磁性流体と静電吸着を組み合わせています。磁性流体は磁場を与えることにより粘度が変わる液体であり、磁場を変えることで画面に対し垂直方向の力が発生します。静電吸着は電極に高電圧高周波の電気信号を与えて指を動かすと発生し、画面に対し水平方向の力を発生させることができます。それらを組み合わせることですべての方向に対しての力(=触覚提示)が可能になります。さらに本技術では柔らかさとザラザラ感を同時に提示することができます。同時に提示することで、生き物や生体組織の質感の表現が可能になります。これらの質感を提示する技術は、教育現場や医療現場に応用することが期待されます。動画はこちら