透明プリウス

透明プリウス

慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 稲見研究室

採択技術名

透明プリウス

採択者名

慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 稲見研究室

採択年

2012年

特別賞

Innovative Technologies 特別賞「Industry」を受賞

※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

光学迷彩の技術をプリウスに搭載することで、ドライバーから後部座席があたかも透明になったように車両後方をみることができるシステムです。

詳細

光学迷彩の技術をプリウスに搭載することで、ドライバーから後部座席があたかも透明になったように車両後方をみることができるシステムです。
これにより、通常では死角となって見えない部分にある障害物などが容易に確認できるといった様に、車両後方の視認性向上を実現しています。
本システムは車両周辺環境の安全性を向上するという課題に対して、周辺映像を車内の小さな画面に表示するのではなく、ドライバーが周囲を見渡すことにより、周辺環境を、実際に存在する位置に、実寸大で視認できるという点に高い独創性があります。本システムにより、ドライバーの死角を大幅に減らし、ドライバーと車両の身体感覚の一体化をより促進することで、運転時の安全性のみならず安心感をも向上させることが期待されます。
また本研究で用いる再帰性投影技術は我々の研究グループが最初に提唱した独自の研究であり、国内・国外で当該技術に関し権利化を行なっているため、技術的独創性も高いものとなっています。

審査講評

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審査委員

ヘッドマウント型ではないAR関連技術として注目される「光学迷彩」を身近なクルマの取り扱いというテーマに応用できた。どのように実装したかといった過程の記録は、他の分野への利用の可能性検討のための材料としても有意義といえる。

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特別賞選考委員

今あるテクノロジーを現実化することが多い中、光学迷彩というアニメからヒントを得て発想しているところが良い。カメラ二つの簡単な仕組みで画像を合成している点が優れている。今回は車に着目することで注目を浴びたが、見えないところを可視化することは応用性が高く、防犯など他分野への応用が期待できる。

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