ASIAGRAPHは、アジア独自の多様な文化を背景として、科学と芸術の融合から生み出されるアジア独自の優れたデジタルコンテンツを展開する総合イベントです。ASIAGRAPHには、世界の第一線で活躍するアジアの研究者とクリエイターが集い、先端技術の発表や芸術作品の展示を行います。近年,アジアの文化に彩られたユニークなコンテンツ群は、正に世界的なブームとなって、地域を問わず、年齢にかかわらず、世界中から衆目を集めるところとなっています。アジアの混沌から生まれる新しい価値は,21世紀の文化の中心をなすものと言っても良いでしょう。ASIAGRAPHでは、未来の文化の創造を予兆する新しいシーズを紹介することにより、アジアのコンテンツ領域を先導して推進いたします。

企画運営:ASIAGRAPH実行委員会

委員プロフィール

コンセプト

萌えるアジアの多様性 —Moe! Asian Diversity

ASIAGRAPHは、科学と芸術の融合が生み出すアジア独自の優れたデジタルコンテンツの発展を目指して、アジアの多様な文化を、世界に発信する総合イベントです。デジタルコンテンツエキスポの主要な活動の1つとして、これまで3回にわたってアジア発祥の最先端の科学技術と芸術作品を紹介してまいりました。
今年のテーマは、「萌えるアジアの多様性」です。近年、日本の漫画、アニメ、ゲーム、コスプレなど、従来、サブカルチャと言われていたものが、世界的な流行となっていますが、そうしたものの「こころ」を端的に言い当てているのが、「萌え」ではないでしょうか。本当のところは、ASIAGRAPHの心は、はじめから萌えています。今年だけというわけではないのですが、世界的に萌えはじめたので、ここで再確認というところです。ASIAGRAPH2010 in Tokyoでは、アジアのこころを持って、アジアの多様な文化が彩られた異次元空間に、皆様をご招待いたします。

展示

  • 『Gemotional Bio-Machines』
  • 『デジタル展示ケース』
  • 『目と鼻の先 -急行能登ラストラン-』
  • 『MetaCookie+』
  • 『サーモパラドックス』
  • 『五感メディアによる超日常空間』
  • 『フードログ』
  • 『CGアートギャラリー 』
  • 『CGアートギャラリー公募展示部門 』
  • 『シカン仮面の空間型AR展示 』

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シンポジウム

『Pixarの魅力を支える最先端CGテクノロジー』

日時
10月14日(木)15:00~16:15(開場 14:50)
場所
日本科学未来館 7F みらいCAN ホール

CGアニメーション作品で世界的なヒットを飛ばし続けるPixar。その魅力的な作品づくりは、最先端CGテクノロジーの研究開発に支えられています。今回は、Pixarが誇るシニア・サイエンティストであり、世界最大のCGとインタラクティブの国際会議 ACM SIGGRAPHにおいて、「モンスターズ・インク」等でのキャラクター表現技術でCG功労賞を受賞したMichael Kass氏を迎え、Pixarの魅力を支える最先端CG技術について講演していただきます。

Michael Kass

Pixar Animation Studios
Senior Scientist

創(つむぎ)賞受賞記念講演
『クールジャパンの旗手 スタジオジブリのビジネスモデル』

日時
10月16日(土)11:10~12:40(開場 11:00)
場所
日本科学未来館 7F みらいCAN ホール

映画「借りぐらしのアリエッティ」は、国内での大ヒットを受けて、韓国でも公開されました。また、現代美術館で開催されている「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」も大人気です。世界を魅了するジブリアニメの創作の秘密や、そのビジネスモデル、また、日本のアニメはこれからどう世界で戦っていくのかについて、スタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫氏に語っていただきます。
※日本のアニメーション、文化への多大な功績を讃え、ASIAGRAPH2010創(つむぎ)賞を受賞された、記念講演です。講演に先立ち、贈賞式を行います。

鈴木敏夫

株式会社スタジオジブリ
代表取締役
プロデューサー

西村知江子

フリーアナウンサー

匠(たくみ)賞受賞記念講演
『芸術と科学のインタラクションが生みだした美と楽しみの文化』

日時
10月17日(日)15:20~16:50(開場 15:10)
場所
日本科学未来館 7F みらいCAN ホール

日本のインタラクティブ・アートの第一人者であり、アート・デザインに関わる数々の賞を内外で受賞しておられる坂根先生は、芸術と科学の融合について長年研究されてきました。芸術と科学のインタラクションは何を生み出してきたか、その魅力とは…。メディアアートと共に歩まれた先生のご研究・創造活動の歴史をお話いただきます。
※日本の芸術・科学・文化への長年に亘る多大な功績を讃え、ASIAGRAPH2010匠(たくみ)賞を受賞された記念講演です。講演に先立ち、贈賞式を行います。

坂根厳夫

情報科学芸術大学院大学 国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)
名誉学長

ステージ

『ロシアの歌姫ORIGAと中国・日本のCGアーティストのコラボが実現』

日時
10月16日(土)14:15~14:50(開場 14:00)
場所
日本科学未来館 1F センターステージ

テレビアニメ『攻殻機動隊』のテーマを歌ったロシア人女性シンガーソングライターORIGAが、中国の黄穎(Huang Ying)、日本の石川真綾という2名の女性CGアーティストの映像作品とコラボレート。国を超えたCGと音楽のコラボをお楽しみ下さい。

ORIGA[オリガ]

シンガーソングライター

石川 真綾

CGアーティスト

黄 穎

アニメーション作家

講演者プロフィール

『中国アニメーションの新時代 ~世界30カ国で放送される中国アニメ』

日時
10月15日(金)14:10~14:55(開場 14:00)
場所
日本科学未来館 1F センターステージ

中国・杭州の有力CGアニメスタジオ、玄機科技信息技術有限公司(STAR Q)は、ハイクオリティの武侠CGアニメTVシリーズ『秦時明月』を制作し、すでに日本を除く世界30カ国で放送されるという実績を持っています。同社の総経理であり 『秦時明月』の総監督でもある沈楽平氏は、作品のクオリティやクリエイティビティの高さ、キャラクターグッズやメディアミックスを駆使したビジネスモデルで中国アニメ新時代の到来を予感させる人物です。今回のシンポジウムでは、沈楽平氏に、STAR Qの今後の作品づくりや世界展開について、中国アニメーション事情に詳しい浙江大学コンテンツビジネス研究センター副主任の夏瑛氏との対談形式でお話いただきます。

沈 楽平

玄機科技信息技術有限公司(STAR Q)
総経理

夏 瑛

浙江大学 コンテンツビジネス研究センター
副主任

講演者プロフィール

『ASIAGRAPH2010 in Tokyo ライブセッション』

日時
10月15日(金)11:30~12:30(開場 11:30)
場所
日本科学未来館 1F センターステージ

ASIAGRAPH2010 ライブセッションでは、ライブパフォーマンスとして菅野創によるテクノフォンシリーズ、ライブディスカッションとして「われわれは、なぜ、それを するのか?」をテーマに5人のパネラーを迎え議論します。

菅野 創

アーティスト

馬場哲晃

首都大学東京 システムデザイン学部
助教

アレキサンダー・リーダー

株式会社Qosmo
取締役

森山朋絵

東京都現代美術館学芸員

安藤英由樹

大阪大学大学院情報科学研究科
准教授

講演者プロフィール

セミナー/ワークショップ

『ASIAGRAPH2010 in Tokyo Paper Session』

日時
10月16日(土)10:15~16:50(開場 10:00)
場所
日本科学未来館 7F 会議室1

日本・中国・韓国で活躍しているアジアを代表するVRの研究者等による研究論文発表「Paper Session」では、オーガナイズドセッション、招待論文著者による論文発表の他、若手研究者による、論文の種となる新しいアイディアや考察を発表するPoster Presentationを行います。
(ポスターセッション:3F サイエンスライブラリ)

●ご予約については、以下をご参照ください。
日本バーチャルリアリティ学会(The Virtual Reality Society of Japan)
http://www.vrsj.org/Asiagraph/

『こどもCGワークショップ』

日時
10月17日(日)11:00~16:50
場所
日本科学未来館 1F オリエンテーションルーム2

ペイント、3D、アニメーションなど、それぞれのCGジャンルから、こどもの創作用として優れたソフトウェアを選びました。最新のペンタブレットで体験出来ます。指導スタッフが常駐しますので、お子様一人でも安心して体験出来ます。

『アジア・クリエイターズ・ワークショップ 驚異のイメージ造形』

日時
10月17日(日)13:00~14:30(開場 12:50)
場所
日本科学未来館 7F 会議室1

シンガポールを拠点に国際的に活躍するアーティスト、ヤップ・クン・ロン氏は、まだ23歳。想像力とペン・タブレットのみで完結する驚異的な造形作業の過程をお見せします。

講演者プロフィール

シアター

『CGアニメーションシアター 』

日時
10月14日(木)~10月17日(日)CGアートギャラリー会場で随時上映
場所
日本科学未来館 1F CGアートギャラリー会場

アニメーションは、制作手段としてのCGと、発表媒体としてのインターネットを手に入れたことで、芸術表現や映像コンテンツと言う従来の枠を破り、唄を歌うことや文章を書くことと同義の、若い世代の個人表現のひとつの手段となりつつあります。アジア9カ国の代表者による国際審査の結果選ばれた、50作品、総上映時間は5時間にも及ぶアニメーション作品を展示上映する予定です。