美しさと視聴の快適さを兼ね備えた3Dコンテンツを制作するための秘訣を語ります。3Dの快適さと映像の魅力を同時に追求するということは相容れない目標のように見えがちですが、ストーリーを最優先することで二つの目標が達成されます。ディズニーの大ヒット作である「塔の上のラプンツェル」を例に、成功の鍵となった最新テクニックを紹介します。
3Dの品質について妥協することは、Disney Animationの理念ではありません。「ライオン・キング 3D版」の制作過程についても触れ、3Dの快適さと美しさへのアプローチが、どのように変換されたコンテンツにも適用され得るかを解説します。このアプローチにより、手描きによる名作が、新たに公開される3Dとなり、不朽の名作に値する成果を収めることができました。
Neuman氏はWalt Disney Animation StudiosでStereoscopic Supervisorを務めていま
す。Neuman氏は「Bolt(2008年)」や「Tangled(邦題:塔の上のラプンツェル)
(2010年)」の3D演出で知られています。特に「Tangled」の最大の見せ場である「ランタンのシーン」は、今年2月に米国で行われたLumiere Awardsにおいて、「SCENE OF THE YEAR」を受賞しています。