ASIAGRAPHは、アジア独自の多様な文化を背景として、科学と芸術の融合から生み出されるアジア独自の優れたデジタルコンテンツを展開する総合イベントです。ASIAGRAPHには、世界の第一線で活躍するアジアの研究者とクリエイターが集い、先端技術の発表や芸術作品の展示を行います。近年、アジアの文化に彩られたユニークなコンテンツ群は、正に世界的なブームとなって、地域を問わず、年齢にかかわらず、世界中から衆目を集めるところとなっています。アジアの混沌から生まれる新しい価値は,21世紀の文化の中心をなすものと言っても良いでしょう。ASIAGRAPHでは、未来の文化の創造を予兆する新しいシーズを紹介することにより、アジアのコンテンツ領域を先導して推進いたします。
ASIAGRAPH実行委員会
委員プロフィール
ASIAGRAPHは、科学と芸術の融合が生み出すアジア独自の優れたデジタルコンテンツの発展を目指して、アジアの多様な文化を世界に発信する総合イベントです。今年で4度目となるデジタルコンテンツエキスポの主要な活動の1つとして、アジア発祥の最先端の科学技術と芸術作品を紹介してまいりました。
今年のテーマは、「アジア⇔宇宙(アジアから宇宙へ、宇宙からアジアへ)」です。
人間の五感が先端科学技術と密接に繋がり、高度に複雑な創造力でもって世界を先導し、持続的に成長していくためには、先端的にそれぞれが交流し、融合し、刺激しあいながら複雑に進化するための発表の「場」が重要となります。そこでは、アジアの伝統芸術と先進的な科学技術が、高度な火花を散らし、近未来の産業社会に実り多きものが多様に生まれる可能性があります。そういった「場」の創出は、震災を乗り越えながら、アジア独自の高度に繊細な創造のエネルギーを生み出すことでしょう。
ASIAGRAPHは、アジア独自の多様な文化を背景として、地球の裏側のブラジルまで含めた汎アジア的な次世代の「場」を創出していきます。新たな希望に満ちた夢の「地平」が見える場に皆様をお招き致します。
古川聡宇宙飛行士・匠賞受賞記念トークセッション 『音宇宙~無限に広がる音のチカラ』
1950年代から作曲活動を始め、1969年のシンセサイザーとの出会いをきっかけに、シンセサイザー音楽の作曲・編曲家として第一線を走り続けている冨田勲氏。ビルボードでランキング1位となったアルバム「惑星」や「宇宙」「地球」といった壮大なテーマで催された海外コンサートは観客を魅惑の音宇宙へ誘った。
音楽業界の先駆者であり、今もなお、トップランナーである同氏と自然や生命にインスピレーションを受け精力的に創作活動を行うCGアーティスト・河口洋一郎氏のトークセッションに加え、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の古川聡飛行士からのビデオメッセージを紹介する。
秋元康氏・創賞受賞記念トークセッション 「巨大コンテンツ市場に挑む秋元康の戦略」
作詞家、放送作家、テレビ・音楽プロデューサー、脚本家、映画監督など数多くの顔を持ち、多岐にわたり活躍し続ける秋元康氏。秋葉原に専用劇場を作って仕掛けたアイドルグループ"AKB48"は日本国内のみならず、アジア圏でブレイクしている。アイドルというコンテンツで国内外の市場に切り込む同氏と東京大学教授河口洋一郎氏のトークセッション。
CGアーティスト河口洋一郎氏とそのCGキモノシリーズのデザイナー山本正記氏がコラボレーションした作品を紹介します。数名の女子学生モデルがCGキモノを着用し登壇します。
「宇宙で抹茶を点てる」は、物理・化学的な視点と芸術が融合したテーマです。前者では、“微小重力下で抹茶を立てると、抹茶の粉と水はどのように混ざり抹茶となっていくのか?”という疑問に対し、それを可視化し挙動を観察する物理・化学現象的な研究観察の視点を持ちます。また、後者では、日本古来の“茶の湯”文化を宇宙で実現した場合の宇宙ならではの茶器や茶会を際立させる衣装とは?という着想の他、微小重力下で抹茶を立てる方法を見出すことにより、将来宇宙におけるお茶会の開催の可能性を探ります。さらに、国際宇宙ステーション(ISS)でのお茶会開催を通して、日本古来の文化のひとつを紹介することを目指す、非常にユニークな試みとなります。「宇宙で抹茶を点てる」は、日本時間9/21(水)6:36-11:23にかけ、[きぼう]日本実験棟船内実験室にて実施されました。プログラム提案者である河口洋一郎氏の解説付きで古川聡宇宙飛行士が宇宙で抹茶を立てる映像を上映します。JAXA HP http://kibo.jaxa.jp/experiment/news/110930_spacematcha.html