シンポジウム

-S3DCGアニメーションの実践的教育の普及に向けて

日時
10月21日(金)10:30~12:30(開場:10:00)
場所
日本科学未来館 みらいCANホール

文化庁メディア芸術人材育成支援事業—立体視3DCGアニメーション教育に関する「教育者向けワークショップ」成果発表—

技術の進展により表現手法も進化します。新しい表現手法を活かせるクリエイターの育成には、応用できる知識と制作スキルを習得できるように、理論や方法、法則を系統立て指導できる教育者が要となります。
CG-ARTS協会は、S3DCGアニメーション教育システムとして開発した講義と演習シラバス・電子教科書・S3DCGアニメ映像教材・アセットデータ・メイキングを詳解した電子ワークブック・演習課題とテストを活用する「教育者向けワークショップ」を実施し、15名の専門学校・短大・大学・アニメーション会社・ゲーム会社の指導者に教育計画と教材を作成して頂きました。受講者代表から教育方法を、講師からワーショップの特色をプレゼンテーション頂き、皆様に教育者のスキルアップについてパネルトークをして頂きます。学生や実務者への教育方法と教育者トレーニングの重要性について考える機会となる事を願っています。
モデレーター:宮井あゆみ・CG-ARTS協会(財団法人画像情報教育振興協会)事務局長

高木 亜有子

ソニー学園湘北短期大学情報メディア学科 准教授/博士(工学)

1976年生まれ。東京都立大学大学院工学研究科電気工学専攻博士課程修了。湘北短期大学情報メディア学科メディアデザインフィールド主任。「コンピュータグラフィックス」「WEBサイトデザイン演習」「立体造形演習」などの科目を担当。ものづくりに興味を持ち、CGから粘土まで、学生のあらゆる作品制作を日々サポートしている。

景利 康弘

東放学園映画専門学校アニメーション映像科 学科主任

1974年生まれ。東放学園放送専門学校を卒業後、アシスタントを経て職員。以後、CGとアニメーション分野の教育に携わっている。

原口 佳久

株式会社ダイナモピクチャーズ企画制作部 プロデューサー

1974年生まれ、福岡県出身。1998年デジタルハリウッド卒業後、ダイナモピクチャーズの前身となるCG制作会社へ入社。入社当初より、遊園地やアミューズメント施設向けのアトラクション、映画、コンサート映像など様々なS3Dコンテンツ制作に数多く参加。

石井 源久

株式会社バンダイナムコゲームス 開発スタジオ アドバンストテクノロジディビジョン 技術部開発サポート課 シニアプログラマ

1999年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。同年、(株)ナムコ(現(株)バンダイナムコゲームス)入社。立体視ディスプレイ、特に多眼式および空間像方式の基礎研究に携わり、2004年に「フラクショナル・ビュー方式」を発表。2006年度~2009年度には(立体視に限らない)内製ミドルウェア開発に参加。2010年度より立体視コンテンツの開発サポートに従事。CG検定1級(2001年)、画像処理検定1級(2004年)。

三田 邦彦

株式会社キュー・テック企画制作部CGIプロデュースグループ S3D監督

1969年生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業後、株式会社テレビマンユニオンに入社し、CGチームを立ち上げる。その後CGディレクターとして独立。スタジオガラパゴスにて「宇宙のステルヴィア」「どろろ」「FREEDOM」などのCG制作を経て、株式会社キュー・テックに入社。「劇場版遊☆戯☆王 ~超融合!時空を越えた絆~」
「THE LAST MESSAGE 海猿」「トリコ3D開幕!グルメアドベンチャー!!」などの3D作品を手がける。

宮島 英豪

S3Dスーパーバイザー

2000年3月デジタルハリウッドを卒業し、ポストプロダクションMcRAY CGチーム勤務を経て、2006年よりウェルツアニメーションスタジオ制作部部長。2009年からフリーランスのCG Generalist / Digital Artistとして活動。近年は、立体視映像の制作方法を分かりやすく伝える、映像制作者向けのセミナーを積極的に実施。広告制作会社・ポスプロ・アニメ制作会社・ゲーム開発会社・CGプロダクションなどのさまざまな企業でレクチャーを多数行っている。2011年4月にワークスコーポレーションから「よくわかるS3D映像制作-実例から学ぶ立体視の作り方-」を出版。

川島 基展

東京工科大学メディア学部 兼任講師・演習講師

慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。在学時より、フリーランスとしてCGコンテンツ制作業務を始める。卒業後、同大学コンソーシアムEENプロジェクト研究員を経て、1999年の東京工科大学片柳研究所クリエイティブ・ラボの創設時から参加。同研究所でのCGコンテンツ制作技術の研究開発やコンテンツ制作に従事するとともに、同大学メディア学部でのCGアニメーション教育や、姉妹校である日本工学院専門学校の教育支援に携わってきた。
近年は、東京工科大学メディア学部の兼任講師および演習講師を務める傍ら、国内外でのゲームクリエーター育成プロジェクトや、CG-ARTS協会によるS3DCGクリエーター育成事業に参画している。また、国内外のコンテン制作スタジオの技術支援やコーディネート協力にも取り組んでいる。