我が国は、総人口の25%以上が65歳以上のシニア層で占められる超高齢社会を迎え、2055年にはシニア層が40%を超える見込みです。しかしながら、最近の調査によると現在のシニア層は20〜30年前と比べると心身ともに10歳以上も若くなっているという報告があります。超高齢社会を支えるモデルとして、その元気高齢者が活躍できる社会をつくることが考えられます。
東京大学・IBM・NHK放送技術研究所は共同で、「高齢者クラウド」プロジェクトとして、超高齢社会においてシニア層の社会参加と就労を支援するICT基盤の研究開発を開始致しました。本シンポジウムでは、ICTで超高齢社会を支える「高齢者クラウド」プロジェクトのご紹介と、将来に向けたICTに対する課題と展望についてパネルディスカッションを行います。パネルディスカッションは「高齢者クラウド」プロジェクト、プロジェクトマネージャの東京大学 廣瀬通孝教授をモデレータに、東京大学 秋山弘子教授、東洋大学 山田肇教授、シニアSOHO三鷹 堀池喜一郎前代表理事をパネリストにお招きして展開いたします。
1954年 神奈川県生まれ1982年 東京大学大学院 工学系研究科 博士課程修了、工学博士
1982年 東京大学工学部 専任講師1983年 東京大学工学部 助教授
1999年 東京大学工学部 教授1999年 東京大学先端科学技術研究センター 教授
2006年 東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授
専門はシステム工学、ヒューマンインタフェース、バーチャルリアリティ
イリノイ大学でPh.D(心理学)取得、米国の国立老化研究機構(National Institute on Aging) フェロー、ミシガン大学社会科学総合研究所研究教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授(社会心理学)などを経て、2006年東京大学高齢社会総合研究機構特任教授。日本学術会議会員。
専門はジェロントロジー(老年学)。高齢者の心身の健康や経済、人間関係の加齢に伴う変化を20年にわたる全国高齢者調査で追跡研究。近年は超高齢社会のニーズに対応するまちづくりにも取り組むなど超高齢社会におけるよりよい生のあり方を追求している。
東洋大学経済学部教授、コンサルタント。内閣官房電子政府ガイドライン作成検討会、総務省グローバル時代におけるICT政策に関するタスクフォース、知的財産戦略本部国際標準化戦略タスクフォースなどに参加。情報アクセシビリティに関する国内・国際標準の作成責任者。情報社会の関わる制度のあり方について活発に発言を続けている。単著の「技術経営:未来をイノベートする」、編著の「情報アクセシビリティ:やさしい情報社会に向けて」(いずれもNTT出版)など著書多数。
1941年生。慶大工学部卒。日立製作所を経て1999年三鷹市に設立したシニアの地域参加プラットホームNPO法人シニアSOHO三鷹の代表理事。地域情報化の支援で行政や企業と協働事業を年1億円まで実現。「日経地域情報化大賞」、「情報化月間貢献団体経済産業大臣賞」、竹とんぼ教室をシニアがICT活用で普及する「どこ竹」を展開し文科大臣賞受賞。2009年CB中間支援組織「多摩CBネットワーク」を設立世話人。三鷹CB研究会を設立。「地域と私・始めの一歩塾」開催。シニア・女性の塾生300人のコミュニティで、ブログや動画の発信から起業支援。シニア社会学会理事(平成2007~)、国際社会経済研究所 アクセシビリティ研究会委員(2009~)、共著に「シニアよ、ITをもって地域にもどろう」NTT出版など。
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